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あれ?「スマートキーが作動しない!」 突然発生する「車の鍵トラブル」 電池切れじゃない「意外な原因」があった?!

電波障害?電池切れ? それとも機械トラブル? スマートキーの意外な落とし穴とは?
 クルマのさまざまな機能の中には、機能しなくなると不便なものがたくさんありますが、「スマートキー」はその代表格でしょう。
 
 特に、「スマートキー」はその代表的な装備でしょう。しかし、そのスマートキーが突然「エンジンがかからない」「ドアの開閉ができない」といったトラブルに見舞われることがあります。通常は電池切れが疑われますが、それ以外にもさまざまな原因が考えられます。
[画像】14年前の “スマートキーフォン “がスゴイ 画像で見る(15枚)
突然、スマートキーが使えなくなった! どんな状況が考えられるのでしょうか?
 スマートキーは、身につけるだけでドアの解錠や施錠、エンジンの始動などができるものです。
 これが機能しないとなると、相当なパニックに陥る。

 先日、私の知人であるAさんのクルマでこんな体験があった。
 いつものように駐車場へ行き、車に乗り込んだ。
 ところが、エンジンをかけようとすると、エンジンがかからない。
 リモコン、バッテリー、ハンドルロック、ATポジションを確認したが異常はない。
 メカニカルキーでエンジンをかけようとしたが、これも失敗。

 途方に暮れたAさんは、JAFのロードサービスを依頼した。
 駆けつけたJAFのスタッフはAさんと同じチェックを行い、「これは完全にメカニカルトラブルです」と言い、車は結局購入したディーラーに預けることになった。
 レッカー車が到着し、後から来たJAFの職員も車をチェックしたが、やはりエンジンはかからない。

 レッカー車に車を牽引してもらう段になって、突然エンジンがかかった。
 AさんもJAFの職員も何が起こったのかわからず、その日は帰宅した。
 後日、ディーラーでリモコンキーの確認と各部の点検が行われた。
 そして、診断スキャナーにかけたが、異常を示すデータは見つからず、結局「ノートラブル」で車は戻ってきた。

 この話を聞いたとき、ふと思い出したのが、2018年に長崎で発生した大規模なスマートキーのトラブルです。
 長崎地区でユーザーのスマートキーが突然、まったく反応しなくなったのだ。
 その数は200件を超えました。結局、原因は特定されなかったが、一説にはリモコンキーが米軍の使用する周波数に干渉したのではないかとも言われている。

 そもそも、スマートキーの仕組みはどうなっているのだろうか。
 リモコンを持ったユーザーがクルマに近づいたり、ドアセンサーに触れたりすると、クルマに設置された送信機から電波が発信される。
 リモコンキーがその電波を受信すると、次に応答電波を発信し、それを車のセンサーが受信する。
 車のセンサーが電波を受信すると、ドアのロックが解除され、エンジンが始動します。

 日本の電波法の関係で、スマートキーシステムが発する電波の出力は非常に弱い。
 そのため、近くで同じような周波数の電波が出ていると、電波干渉が起きやすいといわれています。
 スマートキー採用車の取扱説明書には、携帯電話などの電子機器の近くにリモコンを置くと不具合が発生する可能性があることが記載されている。

 実際、Aさんは当時、リモコンと一緒にポケットWi-Fiも持ち歩いていたことが判明しています。
 さらに、駐車場の脇には携帯電話会社の大型中継器アンテナが設置されていたようです。
 しかし、これがスマートキーと電波干渉を起こす要因だとしたら、現代社会では頻繁に起こりうることです。

 JAF広報部に問い合わせたところ、「そのようなデータや統計はまったくないので、問い合わせには答えられない」とのことだった。
 しかし、あるカーディーラーの整備士に聞いたところ、次のような答えが返ってきた。

しかし、あるカーディーラーの整備士は、「電波障害と思われるトラブルは非常に稀です。
 例えば、ガレージシャッターのリモコンの電波が、スマートキーの周波数と極端に近いという事例がありました。
 しかし、これがトラブルの原因なのかどうかは、本当に判断がつかないのです。
 このようなトラブルが発生した場合、私たちは関連すると思われる機器の周波数を測定します。
 その結果、スマートキーの周波数と近ければ、キーを交換します。

 ちなみに、某自動車メーカーにも確認したところ、年に数件の問い合わせがあるため、このようなトラブルが発生している可能性があるそうです。
 しかし、エンジントラブルにつながる要因やメカニズムは把握できていないようです。